「楽茶碗」

海外から抹茶茶碗の問い合わせ。
直された部分が白く溶け出し、使えない状態になっている。
なに、これ。どうすればいい?

「漆直しじゃないね、樹脂が溶解しているのかも。ひとまず送って。」

海を渡って赤楽と黒楽茶碗が届いた。
届いた茶碗は、ヒビや釜傷、ホツを樹脂で埋めている。
エポキシ樹脂は60℃以上で溶解し始めるので、先方が言っていた”白く溶け出した”とは、この樹脂が溶け出した状態のこと。
漆ではなく安易に直せる樹脂を使った”現代金継ぎ”と言われる手法が世界的に広まっているが、食品を盛り付ける器への使用は禁止、抹茶茶碗などには到底ありえない。

「やはり。これじゃ使えないね。
これ、どこの国の人が直したの? 」

赤楽茶碗は底に五三桐の印、黒楽には楽印あり。
楽を生み育てた日本人の仕業ではないでしょう。

?日本人だよ?

「げっ!」

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Kintsukuroi(kintsugi) is “KAKKOII ” !!
金繕い(金継ぎ)はカッコイイ!!
By Tsukuroibito 繕イビト

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