「繕ウ人々」/Kintsugi workers4

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「母は器の好きな人なので、大切なものは丁寧に飾って愛でていました。
それが3.11で全て粉々になって。
残っていたのはこの急須とお皿だけでした。
それでも命があっただけありがたいと。」

「初心者のための金継ぎ講座 vol.4」へ現在参加中のOさんのお話しです。
ご出身は福島県郡山市。
東日本大震災の時、ご本人はご結婚され、ご実家を離れていたそうですが、ご実家の建物は被災。
おばあさまの住んでいらしたお家は震災から2か月後に取り壊しをされたそうです。

「以前から母は金継ぎをしたいと言っていました。
まさか震災で壊れた器を山梨で、それも私が直すとは思いもしませんでした。」
口の取れた急須と真っ二つに割れたお皿。
今までお聞きすることのなかった震災のお話しを聞くことができたのは、時間とともにゆっくり直す金継ぎだからこそ。

8月にはご出産予定のOさん。
講座の最中は大人しくしているお利口さんなお子様の誕生を待ちつつ、今日も器の完成に取り組んでいます。

 


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